『ドラゴンボール ゼノバース3』の発表は、多くのファンにとって待望のニュースだった。
一方で、長年ドラゴンボールゲームを追いかけてきた人なら、別の名前にも目が留まったかもしれない。
Dimps(ディンプス) だ。
『ドラゴンボールZ Budokai』から『ゼノバース』シリーズまで。振り返ってみると、Dimps は20年以上にわたりドラゴンボールゲームと関わり続けてきた。
ゲーム業界では珍しいほど長い付き合いである。
『ゼノバース3』は、その歴史の最新章と言えるだろう。
格闘ゲームの歴史から生まれたスタジオ
Dimps が設立されたのは2000年。
創業メンバーには、元カプコン、元SNKの開発者たちの名前が並ぶ。
なかでも有名なのが 西山隆志氏 と 松本裕司氏 だ。
西山氏は『スパルタンX』のディレクターとして知られ、その後は初代『ストリートファイター』の開発にも携わった。SNK移籍後には『餓狼伝説』や『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズの立ち上げにも深く関わっている。
つまり Dimps のルーツをたどると、アーケード格闘ゲームの歴史そのものに行き着く。
そんなスタジオが、後にドラゴンボールゲームを代表する開発会社の一つになっていく。
Budokai が変えたもの
Dimps とドラゴンボールの関係を語る上で欠かせないのが『ドラゴンボールZ Budokai』シリーズだ。
2002年に発売された Budokai は、PlayStation 2 世代を代表するドラゴンボールゲームのひとつとなった。
当時はまだ「アニメ原作ゲームはファン向け」という見方も強かった時代である。
しかし Budokai は違った。
アニメの演出を再現した必殺技。
変身シーン。
画面いっぱいに広がる気弾の応酬。
そして原作の名場面を体験できるストーリーモード。
いま見れば懐かしい表現も多いが、当時としては非常に印象的だった。
多くのプレイヤーにとって、「ドラゴンボールらしさ」を感じられる最初のゲーム体験だったと言っても大げさではない。
ドラゴンボールとともに歩む
興味深いのは、Budokai の成功が一度きりで終わらなかったことだ。
Dimps はその後もドラゴンボール作品に関わり続ける。
『Dragon Ball Z: Burst Limit』。
『Dragon Ball Online』。
『ドラゴンボールヒーローズ』。
『ドラゴンボール ゼノバース』。
『ドラゴンボール ゼノバース2』。
『ドラゴンボール レジェンズ』。
『ドラゴンボール ザ ブレイカーズ』。
アーケード、家庭用ゲーム機、オンラインゲーム、スマートフォン。
プラットフォームが変わっても、そこには Dimps の名前があった。
ゲーム業界では、人気IPの開発会社が変わることは珍しくない。
それでもドラゴンボールと Dimps の関係は続いてきた。
この継続性こそが、同社の歩みを語る上で最も興味深い点かもしれない。
Xenoverse という転換点
2015年に発売された『ドラゴンボール ゼノバース』は、それまでのシリーズとは少し違う発想から生まれた。
プレイヤー自身がドラゴンボールの世界に参加する。
それが Xenoverse の核となるアイデアだった。
孫悟空の物語を追体験するのではなく、自分自身がタイムパトローラーとなり歴史を守る。
その仕組みによって、原作の名シーンを再訪しながらも、新しい物語を描けるようになった。
もし歴史が変わったら?
もし敵がさらに強くなったら?
もし本来起こらない出来事が起きたら?
Xenoverse は、そうした「もしも」を遊べるドラゴンボールゲームだった。
終わらなかった続編
そして Xenoverse を語るうえで外せないのが『ゼノバース2』である。
2016年の発売以降、数え切れないほどのアップデートと追加コンテンツが配信された。
新キャラクター。
新ストーリー。
新システム。
気が付けば、ゲーム機の世代すらまたいでいた。
ひとつの続編というより、長期間にわたり成長し続けたプラットフォームに近い存在だったと言える。
ライセンスゲームとしては非常に珍しい成功例だった。
Xenoverse 3 へ
そして今回発表された『ドラゴンボール ゼノバース3』。
もちろん注目されるのは新要素や新たな展開だろう。
しかし同時に思い出したいのは、その背後にいる開発スタジオの存在だ。
Budokai の時代から数えれば20年以上。
PlayStation 2 時代から現代まで。
Dimps はドラゴンボールゲームとともに歩んできた。
それぞれの作品は異なる。
Budokai と Xenoverse はまったく違うゲームだ。
しかし、その変化に対応しながら関わり続けてきたこと自体が、Dimps の特徴なのかもしれない。
変わり続けるシリーズと、変わらず関わり続けるスタジオ
ゲームの歴史を振り返ると、どうしても作品やキャラクターに注目が集まる。
一方で、そのシリーズを長年支えてきた開発スタジオが語られる機会はそれほど多くない。
Dimps はまさにそんな存在だ。
格闘ゲーム黎明期の開発者たちによって設立され、数多くのドラゴンボール作品に携わり、そして今もなお新しいタイトルを手掛けている。
『ドラゴンボール ゼノバース3』は新たなスタート地点であると同時に、20年以上続く物語の続きでもある。
その歴史を知ると、ゲームの見え方も少し変わってくるかもしれない。
関連リンク
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ドラゴンボールゲームの歴史動画
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Creator World: Dimps プロフィール
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