ゲーム会社が本当に欲しいポートフォリオとは?

By: Creator World

ゲーム業界の採用において、ほぼすべての職種で必ず見られるものがあります。 それが「ポートフォリオ」です。しかし、現場で採用に関わっていると、よくこうした誤解を耳にします。 ・「クオリティが高ければ評価される」 ・「有名タイトル風の作品なら通過できる」 ・「UnityやUnrealで作っていれば問題ない」 実際は少し違います。 ゲーム会社が見ているのは、“作品の完成度そのもの”だけではありません。

*結論:見られているのは「再現性」と「役割の明確さ」

採用担当者がポートフォリオで知りたいのは、この人が実務に入ったときに、同じ価値を再現できるかどうかという点です。

そのため、単に「すごい作品」であることよりも;

・どの役割を担当したのか?

・どのような課題を解決したのか?

・どのレベルの開発環境で作られたのか?

といった情報が重視されると思います。

*「全部自分で作りました」は必ずしも強くない?

ポートフォリオでよくあるケースとして;

・モデリング

・リギング

・アニメーション

・ライティング

・実装

すべてを一人で行った作品がたまにあります。

勿論、個人制作としては非常に価値がありますが、採用の観点では、「チーム開発でどう振る舞えるか」が見えにくいという弱点にもなり得ます。

ゲーム開発の多くはチーム開発であり;

・仕様に基づいて作る

・他職種と連携する

・制約の中で最適化する

といった能力が重要になると思われるからです。

*現場が高く評価するポートフォリオの特徴

実際に採用現場で評価されやすいのは、次のような要素を含むものと考えます。

①役割が明確であること

・どこまで自分が担当したのか

・どこからが他者の領域か

→ これが明確なほど評価しやすくなります。

②制約が見えること

<例>

・フレームレート制約

・メモリ制限

・モバイル/コンソールの違い

・エンジン制約(Unity / Unreal Engine)など

→ 「実務での制約」を意識しているかは非常に重要。

③課題解決のプロセスがあること

単なる成果物ではなく;

・何が問題だったのか?

・どう判断したのか?

・なぜ、その方法を選んだのか?

→ こういったプロセスがあると評価が上がります。

④実務に近い構造になっていること

<例>

・ゲームループが存在する

・UIとゲームプレイが連動している

・アセット管理やパフォーマンス最適化が考慮されている

→ こうした要素は「実務適性」を判断する材料になるはずです。

*AAAとインディーで評価軸は違う?

重要なポイントとして、ポートフォリオの評価基準は一つではありません。

<インディー・モバイル系>

・完成度

・アイデア

・スピード感

・Unityでの実装力

<AAA・コンソール系>

・チーム開発適性

・技術理解の深さ

・最適化意識

・エンジン構造理解

同じポートフォリオでも、どこに応募するかで評価は大きく変わります。

*採用担当者が見ている本質

リクルーターとして多くの採用現場に関わる中で感じるのは、採用担当者様は「作品そのもの」よりも、「この人と長く一緒に仕事ができるか」を見ていると思います。

その判断材料としてポートフォリオがあると理解しています。

*まとめ

ゲーム会社が本当に欲しいポートフォリオとは;

・すごい作品というより「仕事の再現性が見えるもの」

・個人作品より「役割と協業構造が見えるもの」*個人作品を否定するものではございません。

・見た目より「判断プロセスがより伝わるもの」

つまりポートフォリオとは、“作品集”ではなく、「この人が現場でどう働くかを可視化した資料」という位置付けです。

Creator Worldでは、ゲーム開発の技術だけでなく、採用市場で実際に評価されているポイントやキャリア形成のリアルについても発信しています。皆さんはポートフォリオ制作で「一番評価されたポイント」や「逆に指摘された点」はありますか? 是非コメントで教えてください。

※本記事は、Creator World独自の視点で整理・考察した内容です。ゲーム開発の手法やキャリアパス、求められるスキルは、企業やプロジェクト、開発体制によって異なる場合があります。

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