ゲーム業界のマーケティングは「広告」から「設計」へ変わっている

By: Creator World

「ゲーム業界のマーケティング」と一括りに語られることは多いですが、その中身はこの数年で大きく変化しています。 かつては、いかに広告を打ち、いかに認知を取るかという“プロモーション中心”の考え方が主流でした。 しかし、現在はその前提そのものが変わりつつあるのではないでしょうか。

*従来のゲームマーケティング=「届ける仕事」

これまでのマーケティングは比較的シンプルでした。

・PVやCMを制作する

・SNS広告を配信する

・インフルエンサーに依頼する

・リリース時に最大露出を取る

つまり、「作ったゲームをどう届けるか」が中心です。

このモデルでは、マーケティングは開発の“後工程”に位置していました。

*現在のマーケティング=「広がる構造を設計する仕事」

現在のゲームマーケティングは、単なる広告運用ではなくなっています。

特に重要になっているのは以下の要素です。

・コミュニティ形成(Discord / X / YouTube)

・プレイヤー参加型の情報設計

・ローンチ前の“期待値設計”

・UAとゲーム体験の連動

・アップデートとSNS反応の循環設計

つまり、マーケティングは、「売るための活動」ではなく、“自然に広がる構造そのものを作る仕事”に変わっています。

*マーケティングと開発の境界が消え始めている

特に最近のゲーム開発では;

・キャラクター設計がマーケティングに影響する

・UI/UXがそのまま拡散性に影響する

・イベント設計がSNS投稿を前提に作られる

といったように、開発とマーケティングの境界が曖昧になっています。

もはや「完成してから売る」のではなく、“売れる構造のままゲームを作る”という発想に近づいています。

*今後のマーケティングは「プロダクト内に入り込む」

これからのゲームマーケティングで重要になるのは、外部施策ではなく内部設計です。例えば;

・プレイヤーが自然に共有したくなる設計

・スクリーンショットを前提とした演出

・配信者が扱いやすい構造

・初見体験そのものの拡散性

これらはすべて「マーケティング施策」ではなく、プロダクト設計そのものになりつつあります。

*マーケターに求められるスキルの変化

従来のマーケターは;

・広告運用

・クリエイティブ制作

・KPI管理

が中心でした。

しかし、今はそれに加えて、「ゲーム体験の理解」、「プレイヤー心理設計」、「開発チームとの連携力」、「データと感情の両方の理解」が求められています。

つまり、マーケターは「広告の専門家」ではなく、“ゲーム体験を理解したプロダクト側の人材”へと変化していると言えます。

*未来:マーケティングは「最初に存在する機能」になる

今後さらに進むと、マーケティングは後工程ではなくなります。

・コンセプト設計段階から参加する

・キャラクター設計に関与する

・ユーザー獲得構造を前提にゲームを設計する

つまり、マーケティングは“後から売るための機能”ではなく、開発の最初から組み込まれる設計要素になっていきます。

*まとめ

ゲーム業界のマーケティングは;

・昔:広告で届ける仕事

・今:広がる構造を作る仕事

・未来:ゲーム設計そのものの一部

へと進化しているのではないかと感じます。

その結果、マーケターに求められる役割も「売る人」から「ゲームの広がり方を設計する人」へと変わりつつあるのではないかと考えます。

Creator Worldでは、ゲーム開発・職種・キャリアだけでなく、業界構造そのものの変化についても継続的に発信しています。皆さんは、最近プレイしたゲームで「自然に広めたくなった瞬間」はありましたか?是非、ご意見をお聞かせ下さい。

※本記事はCreator World独自の視点で整理・考察した内容です。マーケティング手法や業務範囲は企業やタイトルによって異なります。

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